富士山滑落、2人の死亡確認 ヘリ救助中に1人落下
2013年12月2日13時58分
富士山御殿場ルートの9・5合目付近で男女4人が滑落した事故で、2日午前10時すぎ、行方不明になっていた男性を静岡県警のヘリコプターが救助した。50代とみられ、心肺停止の状態。その後、1日夜に心肺停止の状態で見つかっていた男性も県警のヘリに救助された。2人とも同県御殿場市内の病院に運ばれたが、死亡が確認された。
富士山で2013年12月、滑落事故の救助活動中の静岡市消防局のヘリコプターから京都市の男性(当時55歳)が落下し死亡した問題で、静岡市は8日、男性の遺族が市を相手取り、約9000万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴したことを明らかにした。提訴は昨年12月1日付。
2013年12月に富士山頂付近で起きた滑落事故で、静岡市消防航空隊のヘリコプターによる救助中に落下し、翌日死亡が確認された京都市の特別支援学校教諭の男性=当時(55)=の遺族が8日までに、救助活動に過失があったなどとして、静岡市に慰謝料など約9170万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こした。静岡市が同日発表した。
行方不明になっていた男性について、静岡市消防局は2日、1日午後の救助中にこの男性をヘリでつり上げた際、用具が外れて高さ3メートルから男性が落下していたことを明らかにした。この時点では男性は言葉は発せないが、手を動かして反応していたという。
再度つり上げようとしたが気流が安定せず、隊員の体力の消耗が激しかったため、断念したという。その後、県警救助隊が現場付近にたどり着いたが、行方がわからなくなっていた。
静岡市消防局は会見で「本来あってはならないこと。誠に申し訳なく思っている」と述べた。
4人が所属する京都府勤労者山岳連盟は2日、矢野利明さん(61)、高橋美明さん(55)の家族が死亡を確認したと明らかにした。あとの2人は男性(58)と女性(34)で、打撲や骨折のため入院したという。
同連盟によると、矢野さんは登山歴40年以上で、チョモランマ(エベレスト)や世界第2の高峰・K2の登頂に成功。遭難した他国のグループを救助するなど責任感が強かったという。高橋さんも登山歴30年以上で、「2人とも経験豊富なベテラン。大変不幸な状況で残念だ」と連盟関係者は話す。
4人は連盟内の救助隊に所属。冬山の技術向上のため、ほぼ毎年冬の富士登山を計画している。今回は12月1日に登頂後、同日夜には京都へ戻る予定だった。
朝日新聞より
あれから二年の歳月が過ぎた・・・
<富士山救助ミス>ヘリから落下の男性遺族、静岡市を提訴
毎日新聞 1月8日(金)23時30分配信
富士山で2013年12月、滑落事故の救助活動中の静岡市消防局のヘリコプターから京都市の男性(当時55歳)が落下し死亡した問題で、静岡市は8日、男性の遺族が市を相手取り、約9000万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴したことを明らかにした。提訴は昨年12月1日付。
同市によると、遺族は訴状で「死亡したのは救助ミスが原因だった」と主張しているという。
男性は13年12月1日、男女4人のグループで登山中に富士山の御殿場ルート頂上付近で滑落した。市のヘリが男性を救助中、男性の両脇の下を通していたつり上げ用具がすり抜け、約3メートル下に落下した。翌日、静岡県警ヘリが男性を救助したが死亡が確認された。
市救助事故調査委は14年3月にまとめた報告書で、つり上げ用具がすり抜けた要因として「男性が負傷の痛みで姿勢を変えようとした」など三つを挙げたが特定しなかった。遺族は示談で市に賠償を求めたが、市は過失を否定したという。田辺信宏市長は「提訴は遺憾。消防職員はできる限りのことをしたと認識している」とコメントした。【井上知大】
遺族が静岡市を提訴 富士山救助ヘリ・負傷者落下
@S[アットエス] by 静岡新聞 1月9日(土)7時55分配信
2013年12月に富士山頂付近で起きた滑落事故で、静岡市消防航空隊のヘリコプターによる救助中に落下し、翌日死亡が確認された京都市の特別支援学校教諭の男性=当時(55)=の遺族が8日までに、救助活動に過失があったなどとして、静岡市に慰謝料など約9170万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こした。静岡市が同日発表した。
提訴は15年12月1日付。市によると、男性は救助中につり上げ器具が外れ、地上約3メートルの高さから落下した。消防は再度の救出を試みたが、気流が安定しないなどの理由で断念し、翌日県警に救出された。
訴状によると、原告側は(1)救助器具の装着が不適切だった(2)男性をヘリ機内に収容する際の確認が不十分だった(3)落下後に救助を継続しなかった―などと主張している。
市消防局の事故調査委員会は14年3月、検証の結果「ミスは認知していない」との見解を示した。
田辺信宏市長は同日、「提訴は誠に遺憾。消防職員はできる限りの救助活動を行ったと認識している」とコメントを出した。第1回口頭弁論は2月5日に開かれる。
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静岡新聞社
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静岡新聞社
この記事を読んで俺は憤りを感じた。
自己責任でしょ雪山の富士山に出かける以上、
死の覚悟は少なからず感じつつ俺でさえ山へ向かう。
確か4人でアンザイレンでまとまって滑落したはず。
救助隊員に責任取らそうとする遺族に怒りさえ感じる。
この人等が所属する京都府勤労者山岳連盟さんは
どう考えているんだろうか。
こんな提訴に踏み切った遺族に憤りしか感じない。
本来自己責任の富士山で、
救助に向かって、命がけで救助した結果である。
当事者の救助隊員のことを思うと遺族の輩に怒りしか感じないぜ。